待ち遠しい春の訪れに先駆けて、先日「ちょっと早い春の特別教室」に行ってきました。2月25日にオープンした「すまいとくらしのセカンドオピニオン すまいの窓口」が開いた教室で、「ときめき片づけ教室」と「すまいのお金、ホントのところ」の2つがテーマ。今回は「すまいのお金、ホントのところ」についてご紹介します。
講師をされたのは、ファイナンシャルプランナーで(株)リスタート代表取締役の山本節子さんです。山本さんが専業主婦をされていたバブル真っ只中のころ、ご主人が借り入れをしてマンションを購入したところ、金利が7%という時代だっただけに、毎月金利の返済だけで60万円にもなったそうです。家計を預かる主婦としてやりくりするために、山本さんは宅建の資格を取り、気付いたらそのマンションを皮切りに20年間で15回も不動産の売買をされていたそうです。そんな経験も活かしてファイナンシャルプランナーとして活躍されている山本さんが“ぶっちゃけマネートーク”を繰り広げてくださいました。
みなさんは1年間にどれぐらい貯蓄しているか、ご自身でわかっていますか?実はわかっている方は少ないそうです。また年収に比例しているわけではなく、山本さんがこれまで相談を受けた方の中には、例えば30代の独身の方で年収は300万円ですが、5年間で1000万円を貯めた方がいたそうです。一方で、専業主婦でご主人に1000万円の収入がありながら、貯蓄はゼロという方もいたそうです。
統計データによると、平均的な貯蓄額は手取りの21.3%(勤労者、全国平均2人以上世帯)だそうですが、貯蓄は意識しなくてはできないものです。さらに目的があれば、もっと意識して貯められるはず!ということで、ライフサイクルの中で大きな支出となる3つを目的に貯蓄していくアドバイスをいただきました。
一生の中でかなり大きな買い物ですよね。一般的に35年ローンを組む方が多いようですが、実は返済期間は1年刻みで設定できるので、34年でも31年でもローン期間は自由に選べます。長くなればそれだけ金利を多く払うことになるので、できるだけ短い期間で返し終えるのがおすすめとのことです。
小学校、中学校、高校までは月々の収入の中でやりくりができますが、大学の資金はやはり貯めておく必要があります。ここでポイント!15歳まで児童手当をもらえますが、1人月額1万円として満額貯めればいくらになるか計算したことがありますか?なんと180万円です。大学資金になるので、ぜひ使わずに貯めておくことをおすすめします。
老後にはどれぐらいお金が必要か知っていますか?統計データによると、年金をもらっている夫婦2人暮らしだと、年金以外に約月6万円が足りないそうです。1年で72万円、20年間で1,440万円。やはり貯めておくことが必要ですね。
山本さんのところにくる相談で一番多いのが、住宅のお金についてだそうです。よくある困る相談が、「先週契約しました。このあとの生活はどうすればいいのでしょうか?」というもの。既に契約してからでは、状況を変えるのはなかなか難しいものです。契約前に専門家に相談するのがいいそうです。
また住宅資金の頭金の貯め方でおすすめなのが、「宝くじ定期預金」です。一般的な定期預金と利息は変わらず、ワクワク感が楽しめます。逆に元本割れする可能性がある株式やFXは避けてくださいとのことです。
お金を増やす方法は、支出を減らす!収入を増やす!資産を増やす!の3つしかないとのこと。春の新生活に向けて、ぜひ家計の見直しをしてみてください。次のチェック項目にできるだけ「はい」と答えられるようになることが、お金を増やす近道!ぜひチェックしてみてください。